中庸

裸の心で書くブログ

知的好奇心欠乏症

デジモンアドベンチャーの8つの紋章の中では知識の紋章が最も自分に合っているんだろうな、と思う程度には子供の頃から知的好奇心が強い性格だったと思う。小学生の頃から図書室通いとかしてたし。そんで、好奇心は猫をも殺すとはよく言ったもので、大学時代には強すぎる知的好奇心ゆえにネットと本の世界に入り浸り、現実世界をないがしろにしていたものである。ネットについて具体的に言うと、ニコニコ動画とか2chとか、はてブとか小説家になろうとかその辺である。とくにニコニコなんかは俺が高校生から大学生の頃は恐らく全盛期と言って差し支えない時代であり、それこそ無限に時間を消費することが出来たように思う。高校時代にはおもに歌い手(笑)の動画を見ていて、例えばVIP店長とか歌和サクラとか、よっぺいとか好きだった。やばい、自分で言っておきながらよっぺいとかめっちゃ懐かしい。それこそデジモンの動画漁っててButter-Flyの歌ってみた動画から流れてきた気がする。そんで、大学時代――つまり2010年あたりからは歌い手もなんかちょっと調子乗ってきて、「歌上手いししかもイケメンです☆」みたいなのが増えてきてからあまり見る気が起きなくなり、そんでゲーム実況を見る時間が増えたという典型的ニコニコ民であった訳。ゲーム実況に関しては高校時代から見ていて、羅刹ラジオとかめっちゃ好きだった。蘭たんの24時間ラジオだとか。思うにゲームを観るのが楽しいというよりかは、ラジオを聴くような感覚だったのだと思う。今となってはゲーム実況者も歌い手と同じような商業主義の道に舵を切ってしまい、好きだった実況者が一人また一人と姿を消してしまったのもあって、全く観てはいないのだけど。つわはすとかなんだかんだ好きだった。

小説家になろうも現在よりも随分とマイナーな界隈で、良くも悪くも人は少なかったけれどしかし今よりも利用者の年齢層が高く、そこそこクオリティの高い作品で満たされていたように思う。ちなみに現在のなろうの主流はご存じの通り異世界転移モノだが、2010年頃はどうもVRMMO作品が最も勢い付いていた記憶がある。まあ、SAOなんかはなろう発ではないが元々ネット小説に端を発しているし、VIPのSSで人気のあった「まおゆう」の作者(脱税しちゃったね)が満を持してなろうで「ログ・ホライズン」を書き始めた時期ということもあって、その影響でVRMMOモノが増えていたのだろう。オススメの作品をいくつか挙げるならZwei RondoとかFalse Warとかその辺か。どちらもSAOとは別系統で魅力的な作品。あとはSS速報VIPにあるアイマスSS雑談スレとかもよく通ったなあ。途中からモバスレ民に移民したが。あの辺のコアな板は普通に生きていると出会えないような奇人変人に満ち溢れているのでそこが面白い。パラガスPとかほんとすき。

そんでまあ、大学時代までは強すぎる知的好奇心ゆえに完全にインドアな生活を送っており、いや別にそれに対し後悔しているとかではないのだが、自分はおそらく今後もそのような生活リズムで生きていくのだろうと心のどこかで思っていた。が、社会人となって3年目を迎えた今、俺の知的好奇心は確実に退化していると如実に感じる。原因は分からない。疲労なのかもしれないし、もはや自分はインターネットの面白そうなジャンルを粗方楽しんでしまったからなのかもしれない。あるいは、知的好奇心そのものが根本的に満たされてしまったのかもしれない。ともかく、以前と比べると俺はネットや読書だけで時間を潰すという行為に熱中できなくなってしまったのだ。嫌なのではない。ただ、集中できないのである。あれ程までに「時間が足りなくて楽しみきれない」と嘆いていた学生時代の俺はもはや風前の灯で。その変化は自分をネットや読書から多少自立させる方向に傾いたので「ようやく真人間に近づいた」という安堵感に繋がっている一方、これまでの自分を否定しているようで悲しくもある。が、それが大人になるということなのだろう。考えてみれば、いつだって俺は何かを卒業してきたのだ。それはテレビだったりラジオだったり、ゲームだったりアニメだったり。今回はその対象がインターネットと本だったというだけの話で。人間の感性というものが経験と比例して鈍くなってしまう以上、コンテンツからの卒業というのは逃れられないさだめなのだろう。

そうして俺はまた、新しいコンテンツを開拓しなければならないのだ。やがて卒業するであろうコンテンツを。