備忘ログ

メモ以上日記未満

時砂の王

小川一水の時砂の王を読んだ。この小説は僕が始めてkindleを利用し始めた時にオススメ本としてチョイスされたもので、その日のうちにダウンロードまでは済ませたのだが、ハードSFという印象があったので気力が充実したら読もうと決意し早幾年、ついに先日読み始めるところまでたどり着いたのだ。真面目な話5年とかその辺では聞かないくらいの時が流れていると思うんだ。

で、実際に読み始めてみると案外すいすいと読み進められるもので、おそらく合計5時間かそこらで読了。かといって中身の薄い小説というわけではなく、むしろ濃い。栄養ドリンク的というか、内容量が少ない分味は強烈みたいな。

時間遡行モノのSFを読んだのはたぶん去年あたりに野崎まどのハローワールドを読んで以来なのだが、あちらの小説はライトSFなのでだいぶ毛色は違う。ゆえに比べられるものでもないのだと思うのだが、あえて比べるとしたら今回読んだ時砂の王のほうが好みである。

SFというのは結構シリアスな内容のものが多いけれど、それでも最後はハッピーエンドで終わってほしいというのがゆとり世代の僕の考えである。そういった意味で、本作の読了感というのは非常に心地よかった。

 

あらすじを書こうとしたが、最近あまりにブログを書いてなさ過ぎてそんな長大な文章を書きあげることはできないので諦める。